ほうとうに関して

平安時代に中国から伝えられた食べ物であるといわれ、はじめは日本各地にあったものが、現在では山梨県を代表する郷土料理となった。
山梨は県土の大部分が山地であるため、昔から米作が乏しく、主食として米を用いることが極めて困難であったので、そのため米に変わる食料が平常食となり、小麦粉を材料とする「ほうとう」はとりわけ、本県の食生活の中心となったため、長い間伝承されてきた。
そのいわれはいろいろな形で伝えられ、武田信玄公が川中島の合戦の折、将兵の意気を高めるために考えだした陣中食であったとか、またある地方では凶作続きで農民達が苦しんでいたのを見た武田信玄公が、これを救うため指導した食べ物で、この材料を細く長く切る際に信玄公自ら伝家の宝刀で切ったことから宝刀(ほうとう)の名が生まれたなどと言う、おもしろい伝えもある。
この種の郷土料理に信玄公が出てくるのは、それだけ信玄公の事績が県民に長く親しまれていたことにもよるが、この料理が中国渡来のものであって、その運搬者が禅宗のお坊さん達であったとすれば、禅宗に深く帰依した信玄公に無関係のものではないものといえる。
「うまいもんだよカボチャのほうとう」ということばは、今でも県内のどこでも聞くものであるが「ほうとう」のうまさはかぼちゃにかかわらず、季節の野菜・山菜をふんだんに入れて煮込むところにある。
(資料:山梨県発行「ふるさと自慢シリーズ 甲斐路 ふるさとの味」
山梨は県土の大部分が山地であるため、昔から米作が乏しく、主食として米を用いることが極めて困難であったので、そのため米に変わる食料が平常食となり、小麦粉を材料とする「ほうとう」はとりわけ、本県の食生活の中心となったため、長い間伝承されてきた。
そのいわれはいろいろな形で伝えられ、武田信玄公が川中島の合戦の折、将兵の意気を高めるために考えだした陣中食であったとか、またある地方では凶作続きで農民達が苦しんでいたのを見た武田信玄公が、これを救うため指導した食べ物で、この材料を細く長く切る際に信玄公自ら伝家の宝刀で切ったことから宝刀(ほうとう)の名が生まれたなどと言う、おもしろい伝えもある。
この種の郷土料理に信玄公が出てくるのは、それだけ信玄公の事績が県民に長く親しまれていたことにもよるが、この料理が中国渡来のものであって、その運搬者が禅宗のお坊さん達であったとすれば、禅宗に深く帰依した信玄公に無関係のものではないものといえる。
「うまいもんだよカボチャのほうとう」ということばは、今でも県内のどこでも聞くものであるが「ほうとう」のうまさはかぼちゃにかかわらず、季節の野菜・山菜をふんだんに入れて煮込むところにある。
(資料:山梨県発行「ふるさと自慢シリーズ 甲斐路 ふるさとの味」
材料(4人分)
麺
強力粉 | 300g(3カップ) |
塩 | 小さじ1/3 |
水 | 1カップ |
※ほうとう用生めんを用いても可
具
鶏(豚)肉 | 100g |
里芋 | 80g |
にんじん | 40g |
かぼちゃ | 140g |
しめじ | 30g |
油揚げ | 20g |
長ねぎ | 1/2本 |
ほうれん草 | 80g |
油 | 大さじ1 |
だし汁 | 4カップ |
煮干し | 20g |
味噌 | 40g |
※その他、生しいたけや大根など季節の野菜を加えるのも可
作り方
1 | 小麦粉は少量の塩を加え、水でやっとまとまる程度に固めにこねる。30分ほどねかせて、またこねる。 |
2 | 打ち粉をしながら薄くのばし、うどんより幅広(1cmぐらい)に切ってほうとう(麺)を作る。 |
3 | 鶏肉は小さめの一口大に切る。豚肉は細切りにする。 |
4 | 里芋は乱切りにして、柔らかくゆでておく。 |
5 | 人参、かぼちゃ(大根)は乱切り(又は薄めの半月切り・いちょう切りなど)、しめじは2~3本に分ける。 |
6 | 油揚げ短冊切り、長ねぎは小口切りにする。 |
7 | ほうれん草はゆで、3㎝長さに切っておく。 |
8 | 鍋に油を入れて、鶏肉・人参・ゆでた里芋・しめじを加えて炒める。(この行程をしなくても良い) |
9 | 8)に煮干しのだし汁と肉・野菜を入れて煮込み、煮立ったら麺とかぼちゃ・油揚げを加えて、やわらかくなるまで煮込む。 |
10 | ほうとうがすきとおってきたら味噌で味付けする。 |
11 | 器に盛り、ほうれん草を飾り、長ねぎを散らす。 |
コメント

季節の野菜・山菜をふんだんに入れて煮込んでください。熱いうちにどうぞ!夕飯の食べ残りを翌日あつあつご飯の上にかけて食べてもまたおいしいです。
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